スプーン磨き理想の形に 水戸芸術館 若者、現代美術を体験
茨城新聞
2016年3月21日
作家が手作りした木のスプーンを磨いて、オリジナルの作品に仕上げるワークショップが20日、水戸市五軒町の水戸芸術館で開かれた。参加者15人はサンドペーパーを使い、木の手触りを楽しみながら、思い思いの形に磨き上げた。同ワークショップは、若者が現代美術に親しめるよう同館が企画した「高校生ウィーク」の関連企画。
当日は木工作家の高山英樹さんを講師に迎えて実施。高山さんが桜の木で作った粗削りのスプーンを選び、理想の形、感触になるまで根気強く磨いた。参加者は「ここのカーブを魅力的にした」などこだわりを話し合いながら、交流を深めた。
参加した水戸市、水城高2年の寺門遙さん(17)は「物作りが好きで参加。時間が過ぎるのが早かった。自分好みの形になるのが楽しい」と笑顔で話した。一人一人異なる個性豊かなスプーンの出来栄えに、驚いた参加者も多かった。
「高校生ウィーク」は4月3日までで、さまざまなイベントが行われる。無料のカフェも開いており、アーティストやスタッフの薦める本が読めたり、来場者が自由に工作できるスペースが設けられたりと、くつろぎながら美術に触れられる。また期間中、高校生の企画展の入場料は無料。催しなどの問い合わせは同館(電)029(227)8120。
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