定住促進施設の整備着々 来春開設の「交流館」 美浦村

茨城新聞
2016年3月16日

 美浦村が開設する定住促進施設「地域交流館」の2017年4月のオープンへ向け、物産品開発や運営内容の準備が進んでいる。マッシュルームやパプリカといった地元産食材を使った試作料理が開発されたほか、インターネットでの農産物販売、大型タッチパネルを使った情報発信も検討されている。村は自然の恵みと最先端のIT技術を融合させた拠点をつくり、にぎわいを生み出したい考え。
 地域交流館は、役場東部地域に国道125号バイパスが延伸するのに合わせ、沿道約1・2ヘクタールの敷地内にオープンする。特産物直売所、子育て世代の交流スペース、高齢者らの親睦場などを備えた複合施設になる。スーパーも出店する計画だ。村は工事費など約3億3600万円を来年度の予算案に盛り込んでおり、重点施策に位置付けている。
 11日に村役場で関係者約50人を集めた中間報告会が行われた。冒頭、中島栄村長は「村外に出ずに、村の中で生活できる拠点をつくることが大事」と、地域交流館整備事業の意図を説明した。
 報告会では、特産物直売所で調理し販売する料理の趣旨について、地元産品をメーンに使うことが挙げられ、報告会後に試食会が行われた。会場には、村の主婦らが考案した約30品の中からマッシュルームスープやパプリカジャムなど13品が並んだ。村は試食会での意見を参考に、実際に販売する商品を絞り込む。
 ほかに、全国から村の農産物を購入できるようインターネットに地域交流館の専用サイトを開設する計画のほか、村の情報発信や子ども向けのパズルゲームなどができる大型タッチパネルを設置する案などが発表された。

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