茨城ー台北定期便就航へ 台湾LCC・Vエア 3月中旬ごろ
茨城空港と台湾(台北)を結ぶ定期便就航に向け、台湾の格安航空会社(LCC)Vエアが県などと最終調整に入っていることが5日、分かった。同社は1月中にも国土交通省へ認可申請し、3月中旬ごろの就航を目指す考え。便数や運航時間は現在調整中だが、同社は週4往復程度の運航を計画しているという。就航が実現すれば、茨城空港の国際線は今月30日に新規就航する中国国際航空(中国)の杭州こう/しゅう線を含めて4路線目。台湾への定期路線開設は初となる。
橋本昌知事が同日の定例記者会見で明らかにし、同路線就航について「実現可能性は極めて高い」との見通しを示し、「決まれば、茨城空港の国際路線拡大に向けた非常に大きな一歩になる」と期待した。
同社は昨年9月のシルバーウイーク期間中、初の日本乗り入れとなる茨城-台北間のチャーター便を運航し、両国の多くの観光客が利用した。今回の定期便でも航空機は同じ194人乗りのA321を使用する計画。
Vエアは、同国の復興(トランスアジア)航空が2013年11月に設立し、14年12月に運航開始。台北の桃園国際空港を拠点にタイのバンコクやチェンマイなどに就航する。
日本へは昨年12月に中部(名古屋)線を開設し、今月中に福岡、大阪にも就航予定。茨城線の就航と併せて3月には羽田空港にも乗り入れる計画。
茨城空港では10年3月の開港以来、台北へのチャーター便が計約80回運航された実績があり、多くの観光客やビジネス客の利用が見込まれる。橋本知事は「東南アジア諸国のLCCなども茨城空港に関心を向けてくれるよう、大きな役割を果たしてくれると思う」と周辺国への波及効果にも期待した。
同空港の国際線は現在、週8往復運航する春秋航空・上海線と、中国南方航空・深圳しん/せん線の中国2路線で、30日に杭州線が新たに就航する予定。
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