彫刻家北沢さんの世界観 人間と自然融合、素材自在に表現 水戸・常陽史料館
茨城新聞
2021年12月13日
水戸市備前町の常陽史料館で企画展「北沢努の木とブロンズの風景彫刻-空から森へ」が開かれている。人間と自然の融合をテーマに創作する水戸市の彫刻家、北沢努さん(54)の20年の集大成となる展覧会で、木やブロンズ、石こうなどを自在に組み合わせ、生命力を吹き込む「北沢ワールド」が楽しめる。
展示されているのは、北沢さんが2001年以降に創作した計33点。高さ30センチ前後から、約2・5メートルの大きな作品まで、空や森、雨(浸食)といったテーマごとに並び、作品の変遷が概観できる。
ライフワークとして長年取り組む「森に棲(す)む」シリーズは、クリや梅、桜、クヌギの枝や幹に人間の顔や手足が接合され、不思議な生命力にあふれる。動き出しそうなポーズの枝や、どっしりと構える幹など、割れや虫食いも生かして仕上げた。
北沢さんは「自分なりに表現した空と森の風景を、会場で感じてほしい」と話している。
会期は来年1月16日まで。午前10時から午後5時45分。入場無料、月曜休館。今月18、19の両日午後2時から3時まで、トークイベントを開く。(電)029(228)1781。
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