江戸情緒、華やかに再現 栃木で歌麿道中

下野新聞
2015年11月2日

 栃木市ゆかりの浮世絵師喜多川歌麿(きたがわうたまろ)にちなんだ「歌麿道中」が1日、同市中心部の巴波川などで行われた。花魁(おいらん)の華やかな姿を一目見ようと、多くの観光客が詰め掛けた。

 歌麿と縁の深い栃木をアピールする「歌麿まつり」のメーンイベント。歌麿が描いた江戸情緒を再現しようと、花魁、子役のカムロ、振り袖新造などに市民らが扮(ふん)した。

 一行は舟に乗って巴波川をゆったりと行き来した後、とちぎ山車会館周辺を練り歩いた。最後に人形山車と並ぶと、観光客が盛んにシャッターを切っていた。

 鹿沼市から訪れた野中三郎(のなかさぶろう)さん(70)、文江(ふみえ)さん(65)夫妻は「江戸時代が再現されたようで夢中になった。黒壁と柳、川も趣がある。素晴らしい」と堪能した様子だった。

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