息災願い「お身ぬぐい」 【2018師走点描】日光山輪王寺
下野新聞
2018年12月18日
日光市山内の世界遺産日光山輪王寺で14日、年末の大掃除に当たる「すす払い供養」が行われた。本堂「三仏堂」では僧侶たちが3体の巨大な本尊のほこりを丁寧に取り除いた。
午前8時すぎ、すす払いの開始を告げて本尊の魂を抜く法要「発遣(はっけん)作法」が行われ、僧侶と職員約100人が総出で境内各所の清掃に当たった。
三仏堂ではお堂を覆う修理用建物が8割がた取り除かれ、陽光が堂内に直接差し込むようになった中、白衣に身を包んだ若手僧侶4人が長さ約6メートルの笹(ささ)竹などを持ち、金色に輝く高さ約7・5メートルの本尊の「お身ぬぐい」をした。
役僧植木詳明(うえきしょうみょう)さん(35)は「三仏堂は来年6月に大修理が完了する。仏様をきれいにして、新たな気持ちでお堂をもり立てていきたい。今年は天災が多かったので、災いがないことを願う」と話していた。