新年に向け恒例のすす払い 日光山輪王寺

下野新聞
2015年12月15日

 【日光】山内の世界遺産・日光山輪王寺で14日、年末恒例の「煤払(すすはらい)供養」が行われ、僧侶や職員ら約100人が境内の10カ所で、1年間にたまったちりやほこりを落とした。

 三仏堂では午前8時すぎに一山の住職が集まり、本尊の魂を一時的に抜く儀式「発遣(はっけん)作法」を行った後、白衣姿の僧侶らが長さ約5メートルのササぼうきを手に千手観音象のほこりを払う「お身ぬぐい」を行った。台座を外した状態の同像は高さ約3・5メートル。僧侶らは金箔(きんぱく)を傷つけないよう注意しながら黙々と作業を進めた。

 ことし4月に輪王寺に奉職し、初めてお身ぬぐいを行ったという畠山慈朋(はたけやまじほう)さん(38)は「昔の人たちもこのように仏様をきれいにされていたのだなと想像し、ありがたい気持ちになった」と話していた。

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