《旬のいちおし》つくば・筑波北条米 植物性肥料で良食味
茨城新聞
2018年9月19日
筑波山山麓で生産される特別栽培米「筑波北条米」を20年ほど前から生産するつくば市北太田の農業生産法人「関農産」。この地域の米は、かつて皇室献上米になるほどで、古くから良食味米の産地として知られており、関喜幸社長(66)は「筑波山の山水と土壌に恵まれた環境の中、植物性の肥料を使って栽培している。味と色が良い極上米で、今年も上質な米ができた」と笑顔を見せる。
毎年4月下旬に田植えを行い、9月初旬に収穫。栽培には無洗米の精米工程で出る肌ぬか、くず大豆などを肥料として使い、化学肥料や動物性肥料に頼らない安心・安全な米を生産している。関さんが部会長を務める「JAつくば市最良食味米生産部会」では21人が特別栽培米に取り組み、うち6人が県版GAP取得に挑戦。現在、承認待ちの状態で、認められれば水稲では県内初の獲得となる。
筑波北条米は全てJAに納められ、3年前からは収穫時期が重ならない「姫ごのみ」の栽培にも尽力。粘りが強く、冷めてもおいしい「姫ごのみ」は年々シェアが拡大しており「農協の新たなブランド米に育てあげたい」と意気込む。
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