こいのぼり桐生からも きょうから国立新美術館(東京)
上毛新聞
2018年4月12日
桐生などで仕上げられたテキスタイル(織物、布地)で作られたこいのぼり319匹が飾られた展覧会「こいのぼりなう!」が11日、東京・六本木の国立新美術館で始まる。プレス向けの内覧会が10日開かれ、デザインの監修者で、伊勢崎銘仙の併用絣(がすり)の復活にも関わったテキスタイルデザイナーの須藤玲子さん(東京)が「(テキスタイルは)山形から奄美大島まで80カ所の産地の職人が作り上げた。ソファに腰掛けて見てほしい」と呼び掛けた。
須藤さんと、須藤さんが主宰する「布」のメンバーが体長2・4メートルのこいのぼりをデザイン。こいのぼりが約2千平方メートルの展示室の入り口から室内を一周して出口へ向かうように配置した。天井で点滅する光や、虫の鳴き声といった自然の環境音が幻想的な雰囲気を演出している。
ジャカード織の布や溶かしたコンニャクを塗った布など作品に使ったテキスタイルを触れるコーナーや、桐生の織物の製作過程を収めた映像を見られるコーナーもある。
須藤さんはこれまでにワシントンやパリでも同様のこいのぼりの展示を行ってきた。
5月28日まで。入場無料。火曜休館(5月1日は開館)。問い合わせはハローダイヤル(☎03・5777・8600)へ。
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