《茨城いちばん》ビール 大手2社が工場
茨城県南部には取手市にキリンビール取手工場、守谷市にアサヒビール茨城工場と、各社最大級の工場が立地している。地ビールも県内各地で造られている。ビール造りには膨大な水が必要なことから、豊かな水源を持つ茨城県は生産にうってつけ。国税庁のまとめによると、2016年の茨城県のビール製成量は40万9254キロリットルで日本一だ。
キリンビール取手工場は1970年に操業を開始。取手市の市制施行の年と重なり、同市の歴史とともに歩んできた。同社の主力商品「一番搾り」シリーズなどを生産しており、同工場オリジナルの「一番搾り 取手づくり」は現在第6弾まで発売されている。
アサヒビール茨城工場は91年に醸造を開始した。約39万平方メートルの広大な敷地を有し、「スーパードライ」や「クリアアサヒ」といったビール類のほか、「もぎたて」シリーズや「三ツ矢サイダー」「十六茶」などを生産。関東一円を中心に出荷している。
このほか、地ビールとしては、木内酒造(那珂市)の「常陸野ネストビール」や、ビアスパークしもつま(下妻市)の「しもつまビール」などが知られている。
常陸野ネストビールは長年、日本酒を造ってきた木内酒造が96年、米国の技術者を招いてビール造りのノウハウを学び生産を始めた。現在は年間約20種類のビールを生産し、国内外で数多くの賞を受賞している。しもつまビールは現在3種類を生産。併設のレストランではビールと料理が楽しめるほか、ガラス越しに工房を眺められる。
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