地元産食材味わって 生キクラゲ限定メニュー 15日から鹿嶋、11店で提供

茨城新聞
2017年11月15日

鹿嶋市産の食材を使った料理を市民や観光客に食べてもらおうと市内の飲食店11店が、初めて「食のフェア かしま食べ物語」を開催する。期間は15日から26日の12日間。食のフェアは同市商工会(飯島昌寿会長)が音頭を取り店主らと共に立ち上げた。第1弾は地元企業が生産している生キクラゲを使い、限定メニューとして提供する。

食のフェアは、同市商工会の商店街活性化事業として実施。商工会内に「鹿島旬の食材選定委員会」を設け、鹿島神宮周辺の飲食店主らがメンバーとなって企画を進行。直接的なつながりが薄かった生産者と飲食店の連携を進めることで、食材を掘り起こし、食のブランド創出を目指す。

選定委員会では複数の食材を候補に試食会を行うなど検討。今回はキノコの生産販売を手掛けるハラキン(同市武井釜)の生キクラゲを選んだ。国内トップクラスの生産量を誇る生キクラゲについて、原謙次社長は「ビタミンDが豊富で、癖のない食材。フェアを通じて生産者と飲食店が一緒になって地域に貢献できれば」と話す。

参加するのは飲食店など11店。ホイル焼きや炒め物、コロッケの具材など、各店の特長を生かしたメニューに反映される。

そばがメインの「うちだや」(同市宮中)は、あんかけつけそばを提案。事業発起人の一人、店主の内田多賀志さんは「キノコはてんぷらで使うが生キクラゲは初めて。フェアを通して客の反応を見たい」と力が入る。食事処笹元(同)は、常陸牛すじも使った煮こごりを開発。店主の笹本敦志さんは「お土産にもなる商品。神宮参拝客に食べてほしい」と語った。

食のフェアに合わせ、選定委員会はロゴ入りのオリジナルペナントやテーブルチラシなどを製作。告知チラシのQRコードをスマホで読み取ればメニューや店情報が分かる。商工会経営指導員の津島利明さんは「四季折々の食を提供して観光客の滞在時間が延びる一つのツールになれば。鹿嶋の食材を広く知ってもらいたい」と話している。

【かしま食べ物語参加店】
SOBA 随神▽とんかつ専門店 豚一門▽Paradise Beer Factory▽食事処 笹元▽とんかつ ひいらぎ▽レストランやまびこ▽うちだや▽春夏秋冬 季節料理 四季亭▽湧水茶屋一休▽foleclo(以上、鹿嶋市宮中)▽サンロード鹿島(鹿嶋市宮下)

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