亀印製菓 「水戸の梅」にリンゴ味 のし梅も 奥久慈産を使用

茨城新聞
2017年10月27日

老舗菓子メーカーの亀印製菓(水戸市)は、本県を代表する銘菓の「水戸の梅」と「のし梅」のリンゴ味を新商品として今月末までに発売する。大子町産の奥久慈りんごを使った和菓子商品づくりの一環で、8月以降、順次発売したようかん、どら焼きに続く「奥久慈りんごシリーズ」として売り出していく。

水戸の梅は、白あんと求肥(ぎゅうひ)をシソの葉で風味よく包み込んだ伝統的銘菓。新商品はリンゴ果汁を3%使用し、8個入り800円で販売。同社は、リンゴの酸味と甘みが白あんに合うとして、子どもや若者を中心に売り込みを図る。

のし梅はリンゴ果汁15%を使い、「りんごdeぜりぃ」(10枚入り800円)の名称で販売する。

これまでに発売した同シリーズの「りんご羊羹(ようかん)」(500円)、「りんごどら焼き」(3個入り500円など)は、それぞれ月に1万6千個程度売り上げる人気商品となっている。

各商品は12月末までの季節限定商品として、本店や那珂インター店、茨城空港店などで販売する予定。その後も季節に合わせ、さまざまな味を取り入れた商品開発を進めていく。

水戸の梅とのし梅は、「吉原殿中」「梅羊羹」とともに、水戸菓子工業協同組合の加盟店により長年受け継がれてきた。同社は「新しい味を取り入れることで、伝統的な和菓子に新風を吹かせたい」と意気込んでいる。

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