《食いこ》PASTA marco(茨城・大洗町)

■新鮮な地魚、野菜を洋食に
茨城県大洗町磯浜町の大洗漁港から徒歩2分のパスタ店「PASTA marco(パスタのマルコ)」の一皿は、新鮮な地魚と地場産の野菜をこれでもかというほど盛り付けている。町で150年以上続く水産加工業の家に育った清水裕久さん(45)が「この辺りでは珍しい、洋食で地魚を味わえる場所を」との思いで昨年11月に立ち上げた。
実家は1907年創業の「清水商店」。清水さんは2017年に鮮魚卸売りや飲食業の会社を立ち上げ、独立した。大洗漁港を訪れる客は数店舗を食べ歩く人が多いことから、「他とかぶらない洋食を開いて地域を活性化したい」と考え、店を開いた。

黄金に輝く毎朝仕込みのオリジナルだし
一押しはハマグリ、タコ、イカ、エビと県産のレンコン、サツマイモをトマトソースであえた「浜のペスカトーレ」。鮮度の高い魚介は、はじき返さんばかりの歯応えで、かみしめるごとに素材の濃厚な味があふれ出す。
料理の基本的な味付けに甘味▽酸味▽塩味▽苦味▽うま味-の「五味」があるが、清水さんは「『新鮮味』もある」と説く。元気なうちに、的確な下処理を施された海の幸は「口に入れた瞬間、食感が違う」と産地直送の強みをアピールする。
全てのパスタに共通で用いる魚介だしが味の決め手。水産加工で出るタイやヒラメなどの骨、あらと野菜を毎朝煮込んで取り出す黄金のスープが味わいを深める。麺は生パスタで、味付けや具材に合わせて、太さの異なる3種類を使い分ける。

潮風を浴びながら飲食が楽しめるデッキ
好きなパスタとピザ各1皿に県産野菜中心のサラダバー、ドリンクバーが付く「スタンダードシェアセット」も人気という。これから旬を迎えるのはシラス。「ジェノヴェーゼピッツァ」や、チーズと黒こしょうで調えたパスタ「カーチョエペペ」を用意する。小美玉ふるさと食品公社(同県小美玉市)のヨーグルトで仕立て、さっぱりとした味わいのティラミスやチーズケーキなど、手作りスイーツも地産地消にこだわる。
武骨な雰囲気を残す店はテーブル、カウンターに加え、潮風を感じられるテラス席があり、ペット同伴可能。清水さんは「海を見ながらちょっとした旅行気分を楽しんでほしい」とにこやかに話した。
■お出かけ情報
▽茨城県大洗町磯浜町8253の23
▽営業時間は午前11時~午後4時(ラストオーダーは同3時半)
▽毎週木曜定休(不定休あり)
▽ホームページはhttps://epwds0626-oss.github.io/pasta-marco

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