《食いこ》ume cafe WAON(茨城・大洗町)

茨城新聞
2025年3月13日

■期間限定の観梅プレート

茨城県大洗町磯浜町に老舗梅干し店の吉田屋が経営する梅専門カフェ「ume cafe WAON」がある。梅と茨城県の食材を組み合わせた料理とスイーツが楽しめる。8代目社長の大山壮郎さん(46)は、「カフェに来れば、いろんな梅の可能性を楽しめる。梅好きの方は遊びに来てほしい」と話す。

大山社長は13年前に勉強会で「カフェは人と人、人と食材、食材と食材が出会う場所」という話を聞き、感銘を受けた。梅と茨城の食材が出合える場所をつくりたいと思い、2014年4月にカフェをオープンした。梅は酸っぱい、梅干しはしょっぱいというような先入観を覆し、幅広い楽しみ方、食べ方を提案することを掲げる。

料理は定番の梅おにぎり、梅茶漬けに加えて、梅肉を載せたしらす丼、梅じょうゆで食べる常陸牛のコンビーフ、ローズポークの梅酒焼き丼など、梅と地元食材の組み合わせを展開している。

23日までの限定メニューとして観梅プレートを販売する。ローズポークと梅みそのチーズカツ、梅マヨレンコンサラダ、梅酢ドレッシングの生野菜がワンプレートになる。

おにぎりやお茶漬け、観梅プレートなどはご飯に載せる梅干しを9種類から選ぶことができる。内訳は塩だけに漬けたものが3種類、蜂蜜や昆布、シソなどのフレーバーが6種類となる。いずれも化学調味料を極力減らしているため、後味が良い。「ここの梅干しを食べると他のが食べられなくなる」という感想をもらうという。

2種類の梅を使ったロールケーキ(手前)と梅ドリンク

スイーツの定番は、2種類の梅ジャムを楽しむことができるロールケーキ。このほか、リンゴを梅シロップでコンポートしたアップルパイ、サツマイモに梅の果肉を加えたモンブランなど旬の食材を使ったスイーツも用意する。

店内にはカフェのほか、13種類の梅干し、梅シロップ、あめ、ゼリーなどの梅加工品も販売している。

大山社長は23年7月からカフェの近くに梅体験パーク「ウメソナーレオオアライ」の運営を開始した。梅シロップ・梅酒作りを体験することができ、今後は梅林体験、梅染めなどのイベントを企画しているという。大山社長は「梅のリアルな部分を伝えていきたい」と語った。

■お出かけ情報
▽茨城県大洗町磯浜町624
▽営業時間は平日が午前10時~午後5時、土日祝日が午前10時~午後6時
▽定休日は水曜
▽(電)029(229)1223