「鳥獣戯画」の新作手ぬぐい 平賢(群馬・桐生市)

上毛新聞
2025年12月15日

捺染(なっせん)業の平賢(群馬県桐生市境野町)は、自社ブランド「桐生手ぬぐい」の人気シリーズ「鳥獣戯画」の新作を完成させた。13、14両日に桐生地域地場産業振興センター(同市織姫町)で開かれる「じばさん冬の市」で数量限定で先行販売する。年明けから同市観光情報センター「シルクル桐生」などでも販売予定。 

高山寺(京都市)の公認を受け、国宝「鳥獣人物戯画」の絵を基にした。喜怒哀楽の豊かな表情を浮かべる擬人化した動物と、3種類のグラデーションを施したデザインが特徴。紺地に金箔(きんぱく)で絵柄をあしらったものもある。手拭いは同社独自の手捺染技術で、一枚一枚職人が染め上げている。

小山哲平社長(41)は「一目で分かる表情をデザインすることにこだわった。会場で手に取って好きな色を選んでほしい」と話した。

手拭いは長さ約90センチ、幅約35センチ。価格は紺(右端)が3300円、その他は1800円。冬の市では、来年の干支「午(うま)」にちなんだ干支手ぬぐいも販売する。問い合わせは同社(☎0277-44-7570)へ。