夏巡業日立場所 稀勢の里土俵入り、高安の取組に声援

茨城新聞
2017年8月11日

大相撲夏巡業の日立場所(同実行委員会主催)が10日、日立市東成沢町2丁目の市池の川さくらアリーナで開かれ、横綱稀勢の里関が昇進後、初めて巡業に参加し、取組はなかったものの、雲竜型の土俵入りを披露し、会場は大歓声に包まれた。大関高安関の取組でも盛んな声援が飛んだ。

日立場所には約4500人の相撲ファンが詰め掛け、「満員御礼」の垂れ幕が掲げられた。午前8時に稽古が始まり、子ども稽古などに続いて、序二段以上が迫力ある取組を展開。相撲甚句や禁じ手を面白く紹介する「初切(しょっきり)」、やぐら太鼓が披露された。十両の取組の途中で、稀勢の里関が土俵上で綱締めを実演した。

幕内の土俵入りでは観客席の赤ちゃんを抱えて登場する力士もいた。白鵬関、日馬富士関に続いて、稀勢の里関が土俵入りすると、「日本一」などの声が掛かった。

高安関は玉鷲関と取組。子どもたちから「頑張れ」と大きな声援を受け、立ち合いで土俵際まで押し込まれながら盛り返し、最後は渾身(こんしん)の力で寄り切った。

力士たちは気軽にサインや記念写真に応じるなど、市民と交流した。

同市中成沢町の清水玲子さんは夫と2人で観戦。両国国技館にも出向くほどの相撲ファンで「巡業を見るのは初めてで、面白かった」と笑顔を見せた。

夏場所を途中休場し、この日から巡業に合流した稀勢の里関は「(体を)動かせるようになったことが一番」と説明。秋場所に向けて「しっかり稽古して体をつくることが大事」と話した。 

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