軍服やかばん、記章 戦時中の資料展示 15日まで 茨城・笠間
茨城新聞
2025年8月12日

終戦から80年の節目に、戦争の悲惨な記憶を風化させることなく、後世に平和の尊さを語り継いでいこうと、茨城県笠間市は同市石井の笠間公民館で資料展「戦後80年~つなぐ想い~」を開いている。同市の戦時中の様子を伝える貴重な資料がそろう。同展は15日まで。
同市は6月末まで、戦争関連の遺品を募集。市内外から11人が保管していた戦争に関する資料162点を提供した。今回は提供資料の一部と筑波海軍航空隊に関する資料を展示した。
陸軍の軍服や大きな催しの際に着用する正装「陸軍歩兵少尉の大礼服」、地図を入れた革製の小型かばん「図嚢(ずのう)」、記章、軍人手帳や慰問文を集めた本、戦地から届いた手紙などが並ぶ。このほか、1934年に開隊した筑波海軍航空隊や、笠間の戦没者数などを伝えるパネルも掲示。同隊の歴史をまとめた動画も流れる。
午前9時~午後5時(最終入場同4時)。