巨大マンモス 全身骨格展示 31日まで 茨城・神栖

茨城県神栖市の市制施行20周年を記念した企画展「マンモス展」が同市大野原の市歴史民俗資料館で開かれている。全長約7メートルの巨大なケナガマンモスの全身骨格や県内で発見されたナウマンゾウなど、氷河期を生きた動物たちの化石218点を展示している。同展は31日まで。
ケナガマンモスは数万年前、ヨーロッパや北アメリカ、北海道など広範囲に生息していたとされる。全身骨格(複製)は全長約7メートル、高さ約3メートルと迫力満点。体毛や臼歯(きゅうし)、切歯の化石も展示している。
約43万年前に日本列島に渡ってきたナウマンゾウについても紹介。茨城県内はナウマンゾウの化石が数多く産出している地域で、これまでに17市町村で発見されているという。今回の展示では鹿嶋市や行方市、つくば市などで発見されたさまざまな部位の化石を数多く並べている。
このほか、古代ゾウ・ステゴロフォドンや大型哺乳類のニッポンサイなどの展示もある。発掘体験コーナーでは、マンモスとアフリカゾウの歯の大きさを比較することができる。
同館学芸員の谷田法子さんは「ケナガマンモスをはじめ、既に絶滅した動物を多数紹介している。展示を眺め、自然の不思議を感じてほしい」と来場を呼びかけた。
入場無料。開館時間は午前9時~午後4時半。月曜休館。