勇壮、みこし競演 筑西・下館祇園まつり開幕

茨城新聞
2017年7月28日

勇壮なみこしの競演で知られる「下館祇園まつり」が27日、筑西市の下館羽黒神社や下館駅北口前の稲荷町通りなどを会場に開幕した。大みこしが「オイッサー、オイッサー」という威勢の良い掛け声と共に練り歩き、大勢の観光客を魅了した。30日まで。

初日は、日清戦争の戦勝記念として作られた明治神輿(みこし)(約1トン)と、実際に担がれるみこしとして国内最大級の平成神輿(約2トン)、女性だけで担ぐ女子神輿の計3基が練り歩いた。また明治神輿の担ぎ手たちは今回、下館駅北側から鉄道の踏切を越え、駅南側の市街地に繰り出した。駅南側に大みこしが渡るのは4年に1度という。

同市の須藤茂市長も同日、大みこしの担ぎ手として参加。「伝統の祭りがにぎやかに、けがなくできるといい。昨年の来場者は約25万人。一人でも多くの人に訪れてほしい」と期待した。同神社氏子総代会の新井昇会長(75)は「この祭りは筑西の命。衰退させぬよう、若い人に引き継いでいかなければ」と話した。

28、29の両日は子どもみこし32基が加わる。さらに29日は市内外の大人のみこし11基、山車3台が競演する「わっしょいカーニバル」も開かれる。最終日30日の川渡御は午前6時から羽黒神社-勤行川大橋下流で行われる。  

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