アマゾンの今再現 自然史博物館 富岡

上毛新聞
2017年7月19日

県立自然史博物館と京都大野生動物研究センターが主催する企画展「アマゾンはいま」が15日、富岡市の同館で始まった。多様な生物を育む南米のアマゾン川流域の熱帯雨林や環境破壊に焦点を当て、生きた魚を展示し、動物の剝製でジャングルを再現。動植物の写真や昆虫標本、パネルなど約480点で、自然の魅力や森林破壊の現状に迫っている。9月3日まで。
入り口にアマゾン川をイメージした水色のマットが敷かれ、世界最大の淡水魚、ピラルクーや枯れ葉そっくりのリーフフィッシュが出迎える。ジャングルコーナーではピューマやオオアリクイ、イグアナ、フラミンゴの剝製が並ぶ。色鮮やかなモルフォチョウの標本や先住民が鳥の羽根で作った頭飾りもある。
写真パネルでは放牧や油田開発のため広大な原生林が毎日消えている現状を指摘している。同館専門員の高橋克之さんは「自然の宝庫だけではない、アマゾンの今を感じてほしい」と話している。

 

【写真】アマゾン川にすむピラルクーを興味深そうに見る来場者.

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