「出演者と絆生まれた」 水島さんら舞台あいさつ 映画「富岡製糸場物語」を先行上映

上毛新聞
2017年7月5日

富岡市が企画制作した映画「紅(あか)い襷(たすき)~富岡製糸場物語~」の市内での先行上映会が2日、市かぶら文化ホールで開かれた。市民ら約1600人が工女の成長を通し製糸場の価値を伝える物語を楽しみ、舞台あいさつに立った主演の水島優さんらに大きな拍手を送った。
午前と午後の計2回上映。舞台あいさつには出演した水島さんと吉本実憂さん、総合プロデューサーの家喜正男さんが登壇。水島さんは「出演者と姉妹のような絆が生まれた」と話し、吉本さんは「製糸場内での撮影では感情が込み上げてきた」と振り返った。
午後の回では、音楽を担当した谷川賢作さんの伴奏で水島さんがエンディングテーマ「あの空へ」を熱唱した。
母親と姉が製糸場で働いていた土屋つや子さん(83)=同市七日市=は「昔を思い出し涙が出た。母と姉のように頑張った女性の姿が多くの人に伝わってほしい」と話した。
映画は、県内では10月7日からユナイテッド・シネマ前橋(前橋市)とイオンシネマ高崎(高崎市)で上映する。
上映会後、水島さんらは富岡製糸場内で開催中の「紅い襷展」を見学した。

 

【写真】谷川さんの伴奏で「あの空へ」を歌う主演の水島さん(右)

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