日光・西参道沿いに高級ホテル 休業中の「日光ペンション」建て替え

下野新聞
2015年9月9日

 日光で日光ステーションホテルクラシックなど四つのホテルを経営する日光ペンション(日光市安川町、阿原正昭(あはらまさあき)社長)は、二社一寺西側の西参道沿いに高級ホテル「入町倶楽部(いりまちくらぶ)(仮称)」を建設する。

 本社がある同所の「日光ペンション」(休業中)を建て替える。来年1月にも着工、来夏の開業を目指す。歴史ある西参道周辺の象徴的なホテルにする考え。

 国道119号と日光二荒山神社を結ぶ西参道周辺は江戸期に日光奉行所が置かれ、「入町」と呼ばれていた地区。奉行所跡には明治・大正期に日光を代表する「日光ホテル」があり、昭和に入って古河電工の迎賓館「入町倶楽部」に代わったが、1994年に取り壊された。

 新ホテルは足尾銅山の迎賓館として使われた日光市掛水の「古河掛水倶楽部」などを参考に「入町倶楽部」をほうふつさせるような洋風建築とする。部屋は約50平方メートルのスイートルームのみ10室未満とし、高価格帯の客層への提供を目指す。足利銀行を通じて発行した私募債1億円を建設資金の一部に充てる。

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