《釣り》ホソで淡水小物釣り 茨城・牛久沼周辺 マブナやタナゴ狙う

茨城新聞
2025年4月7日

暖かい日も多くなり、春の訪れを感じられるようになった。私の地元、牛久沼周辺には川幅1.5メートルほどのホソ(用水路)が張り巡らされており、マブナ、タナゴ、クチボソなどが多数生息する。今回の狙いはマブナやタナゴだが、狙いものを決めずに釣りそのものを楽しめる五目釣りも十分堪能できる。

ホソは釣り人たちの呼称で川幅1~1.5メートル、水深50センチ~1メートルの水路を指す。今回メインに狙うタナゴやマブナは冬から春にかけて根強い人気を持つ釣り物となっており、釣行したポイントも平日だったが、何人もの釣り人がさおを伸ばしていた。

牛久沼の北側には三つの流入河川があり、一番西側の西谷田川周辺のホソを歩いた。ホソ釣りは、足元を狙うことが多いため、2~5尺(約60~150センチ)前後ののべざおが使いやすい。

仕掛けはナイロン道糸0.6号、シモリウキに板オモリ、針はタナゴ針を付けた。いわゆるタナゴ、マブナ釣り仕様。餌はグルテンか卵黄と小麦粉を練った黄身練りがいいだろう。今回は水を加えるだけの市販「黄身練り」を持って行った。

釣り場のホソは幅約1.5メートル、水深約50~100センチ。草が茂り、水は濁っていた。仕掛けの針が底に着くか着かないかくらいの長さに調整してスタート。

開始早々はアタリは少ないが、餌に誘われてだんだんとアタリも増えてくる。餌打ちを繰り返すうちに大きなアタリ。アワセを入れると待望のタナゴがヒットした。

約5センチのタナゴ

 

その後も続けているとマブナの群れが入ってきた気配。アタリも大きくなり始め、餌を大きく付けて狙うとマブナがヒットした。

結局、午後の3時間ほどでタナゴ5匹、マブナ5匹、そして思いのほか多く釣れたクチボソ20匹という釣果だった。

今回狙った淡水小物釣りは各地の水路で楽しむことができるが、田植えの時期などは農作業の邪魔にならないよう注意が必要だ。皆さんも日本古来のタナゴ、マブナを釣りに行ってみてはいかがだろうか。(キャスティング水戸店・高橋晃輝)

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