ご当地埴輪 カプセルトイ 名所・特産品コラボ ひたちなか商議所製作 市、那珂湊高協力 茨城

茨城新聞
2025年1月27日

ひたちなか商工会議所(柳生修会頭)は、茨城県ひたちなか市や地元の県立那珂湊高とともに、市のご当地カプセルトイを製作した。大平古墳群(同市大平)から出土した全国的にも珍しい造形の「乳飲み児(ご)を抱く埴輪(はにわ)」をモチーフにした。商品名は「はははにわ」で、市内の観光地や特産品と組み合わせた5種類を製作し、市のPRや魅力発信を目指す。

カプセルトイは、市誕生30周年と同商議所設立20周年を記念した。同商議所と市の若手職員、同校生徒の計15人が昨年4月にプロジェクトチームを立ち上げ、若い世代の視点で、市の魅力を伝える商品開発に挑戦した。

モチーフとなった埴輪は、母親が赤ちゃんにお乳を飲ませている造形で、国内で唯一。

デザインは埴輪の赤ちゃんと母親のキャラクターに①市の木のイチョウ②ひたちなか海浜鉄道の列車③那珂湊おさかな市場で味わえる海鮮丼④平磯海水浴場のシンボルとして人気の海中滑り台「くじらの大ちゃん」⑤夏に国営ひたち海浜公園で開かれる音楽フェス-とそれぞれ組み合わせた。

同校3年の南部空南さん(18)は「母親と赤ちゃんのバランスや配置などを工夫した。かわいらしいデザインになったので、人気を集めてほしい」と笑顔を見せた。

商品は1個500円。自動販売機は同商議所や同鉄道湊線那珂湊駅などに置かれており、今後、順次設置場所を増やす予定。

同チームリーダーを務めた同商議所総務企画課主事の桜井勇輝さん(30)は「多くの市内外の人に手に取ってもらい、市の良さや魅力を知ってもらえればうれしい」と期待を込めた。