銘仙通じ人々つなぐ 群馬・伊勢崎市にアンティーク着物店オープン 大学生とグッズ開発、JRと連携したツアーも
上毛新聞
2024年11月27日
明治から昭和時代、日常着として人気を博したかすり織物の伊勢崎銘仙。その魅力を伝えるアンティーク着物専門店「いせさき銘仙の店 華々(はなばな)」(高山華代代表)が今年、群馬県伊勢崎市の本町商店街にオープンした。着物販売だけでなく、大学生と銘仙を使ったグッズを開発したり、JR東日本と連携して着物を楽しむツアーを企画するなど、銘仙を通して人々をつなぐ拠点になっている。
高山さん(51)が銘仙を知ったのは24歳の時。「初めて見て、かわいさに衝撃を受けた」。出合いを機に着物を扱う仕事を始め、夫と前橋市で中古着物専門店を開いた。結婚後、伊勢崎市に住み、10年以上前から銘仙のイベントに合わせた展示販売を続けてきた。今年になって知人から空き物件を教えてもらい、育児も一段落したため3月に出店した。
拠点ができたことで、伊勢崎銘仙を活用したいという相談が相次ぐようになった。共愛学園前橋国際大の学生と端切れでマスコットを作って販売し、着物姿でJR両毛線に乗るツアーを企画。地元企業の要望を受け、銘仙柄で包装した商品の開発も進めている。