地場産食材でイタリアン 斉昭「食菜録」コースも 大洗町観光センター刷新 茨城

茨城新聞
2024年11月5日

休館していた茨城県大洗町磯浜町の町観光情報センターが、県産食材の和風イタリアンも楽しめる「町観光情報センターANNEX(アネックス) いづみ茶寮」として、リニューアルオープンした。2階建ての和風な外観を生かしつつ、徳川斉昭が編んだ料理書「食菜録」のレシピを、地場産食材で現代風にアレンジしたコースを提供する。

旧センターの機能は、2020年に大洗駅隣にオープンした「うみまちテラス」(同町桜道)に移転。これに伴い、22年から休館していた。施設は町が所有し、大洗観光協会が指定管理者を担う。

休館していた施設について、同県水戸市で飲食店を展開するアートコミュニケートが改修と運営に乗り出し、観光情報に加え、同市の老舗「割烹(かっぽう)いづみ」が監修する和風イタリアンを提供する店として一新した。

大洗産の伊勢エビなど地元の食材を使った和風イタリアンを提供する=大洗町磯浜町

1階は太平洋を望むテラス席を新設したほか、土産品の販売や観光パンフレットを置く。2階は食事利用専用で36席を設けた。

店内は木材を多用して温かみある内装に仕上げた。大洗産の新鮮な海の幸をはじめ地元の食材を生かし、食菜録を基本にした創作料理をコースで提供する。

五町香世子店長は「うみまちテラスの『別館』として連携していきたい」と話している。

午前11時~午後9時、水曜休。駐車場は約30台。同店(電)029(229)1900。