<栃木・県央グルメ>アンジェル(鹿沼)いい意味で“見た目を裏切る”本格スイーツ「いちごしゅうまい」

下野新聞
2024年8月25日

ほどよい甘みのクリームがたっぷり入った「いちごしゅうまい」(500円)は地域振興を志す店を象徴する一品だ。

一口頬張るとカスタードクリーム、生クリーム、クリのクリームが口からあふれ、イチゴが顔を出す。ピスタチオでグリーンピースを、求肥で皮を表現する遊び心も光る。

店によると、1983年創業で鹿沼市内で最も歴史のある洋菓子店。2代目店主佐賀雄太さん(44)が父の後を継ぎ、2021年にリニューアルオープンした。

リニューアル当時は鹿沼商工会議所のシューマイによるまちおこしが、軌道に乗り始めていた。2代目としての「新しさ」を求める中で開発に至った。“シューマイのスイーツ”という奇抜な発想ゆえにメディアでも多く特集され、観光客が目当てに訪れることもあるという。

修業のため市を離れた20代、市の自然環境の良さや農家の熱意を再認識した。酷暑で生産が厳しい夏季を除き、イチゴやクリなど食材はできる限り市内産にこだわる。

シューマイの皮を使った焼き菓子も考案中。秋ごろの試験的な販売を目指し、研究を進めている。

▼メモ 栃木県鹿沼市東町1の5の3の7。午前10時~午後7時。水曜定休。(問)0289・62・8220。

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