涼満点 ガラスのアーチ 宝徳寺の風鈴まつり(群馬・桐生市)

上毛新聞
2024年8月9日

宝徳寺(群馬県桐生市川内町)の参道は、3000個余りの風鈴をつるしたアーチが続く。風が吹くとチリンチリンと涼しげな音を響かせ、強い日差しでできた影は所々、赤や青のガラスの色に染まる。

「風鈴まつり」は、気軽に寺に来てもらおうと2019年から毎年開かれ、6回目。金子英宗住職は「夏の風物詩として涼を感じながら祈願してほしい。ほっこりした優しい気持ちで帰ってもらいたい」と願いを込める。

「心豊かに」「良い出会いがありますように」。風鈴には参拝客が思いをつづった短冊を下げている。カメラが趣味の須川麻美さん(40)=群馬県渋川市=は「風鈴が思った以上に多い。音が涼しくてとてもきれい」と盛んにレンズを向けていた。

本堂の磨き上げられた床に、モミジの葉の緑が映り込む「床もみじ」もフォトスポットとして人気。色とりどりの傘で空を彩る「アンブレラスカイ」も見られる。

風鈴まつりは9月16日まで。受け付けは午前9時~午後4時半。大人500円(床もみじは別途300円)、高校生以下無料。問い合わせは同寺(0277-65-9165)へ。