見上げるのぼりは7メートル 群馬・大間々祇園まつり 江戸期の書を復元

上毛新聞
2024年7月31日

群馬県みどり市の旧家、高草木家の土蔵で昨年見つかった江戸時代の書家、三井親和(しんな)の書を原寸大で復元した大幟(おおのぼり)が27日、同市大間々町の国道122号沿いの高草木家近くに掲揚された。

書は256年前、大間々祇園まつりのために揮毫(きごう)されたとみられ、「三方良し」の会(松崎靖会長)が8月1~3日開催の同まつりに合わせ製作した。

大幟は縦7メートル、横70センチの木綿帆布に「牛頭天王御祭禮(ごずてんのうごさいれい)」と親和の書を染め抜いた。脇の「安永七年六月吉日」「江戸深川七十九歳親和」も復元した。大幟用に新たに高さ12メートルの杉柱を新設。大幟の製作費は市の市民提案型補助金を活用した。

「牛頭天王」は祇園まつりにゆかりが深い祭神で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の化身とされる。大幟の掲揚は3日まで。松崎会長は「幟を通して祇園まつりの歴史をより深く知ってほしい」と話した。