ジーコ氏の壁画完成 現役引退30周年企画 「鹿島のシンボルに」 茨城・カシマスタジアム
サッカーのJ1鹿島アントラーズFCのクラブアドバイザーを務めるジーコ氏(71)の壁画アートが16日、茨城県鹿嶋市神向寺の県立カシマサッカースタジアムに完成した。ジーコ氏の現役引退30周年を記念した企画の一環として制作された。同日開かれた除幕式にはジーコ氏本人が出席し「感動的だ」と喜びを語った。
描かれたのは同スタジアムのゴール裏席に通じる3ゲートの階段横の壁面。大きさは幅18.7メートル、高さ7.2メートルで、国内のサッカースタジアムでは最大規模のサイズだという。
1993年のJリーグ開幕戦でジーコ氏がハットトリックを決めてガッツポーズをした場面がモデルとなった。中央部には鹿島を形づくる「ジーコ・スピリット」を表す「誠実・献身・尊重」の三つの言葉がポルトガル語で描かれている。
制作は、プロ野球日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」にある大谷翔平選手とダルビッシュ有選手の壁画アートなど、国内外で多くの作品を手がけている「OVER ALLs(オーバーオールズ)」が担当した。
除幕式には、ジーコ氏のほか、同FCの小泉文明社長や同社の赤沢岳人社長らが出席。壁画がお披露目となった瞬間、ジーコ氏は笑顔を見せながら、「本当に素晴らしい。とても感動的だ。この先も鹿島のシンボルとして大切にしてほしいし、これからもクラブと共に歩んでいきたいと思う」と万感の思いを語った。