川の音と緑に包まれ食事やアート 四万の甌穴群近くに「オウケツテラス」がオープン 群馬・中之条町

上毛新聞
2024年5月26日

群馬県中之条町の四万温泉で旅館を経営するエスアールケイ(同町四万)は21日、県指定天然記念物の景勝地「四万の甌穴(おうけつ)群」近くに複合施設「OUKETSU TERRACE(オウケツテラス)」を開業した。大屋根が象徴的なメイン棟と回廊、2カ所のアートギャラリー、カフェで構成される。甌穴群周辺の景観と一体となった施設で、四万温泉を訪れる人と地元の人々の出会いの場がコンセプト。川の音と木々の緑に包まれながら食事やアートを楽しめる。

同社が運営する既存の「森のカフェ KISEKI(キセキ)」や駐車場を含め、全体の敷地面積は約9550平方メートル。メイン棟「THE ROOF(ザ・ルーフ)」には、そば店「Kachi SOBA(カチソバ)」が出店し、もう1店分のテナントもある。

ギャラリーには、同町で2年に1度開かれる芸術祭「中之条ビエンナーレ」の出展作家2人の作品を展示。トイレ併設の「+toilet(プラストイレ)」は、石工の斎木三男さんによる石の彫刻を飾る。各個室に1点ずつ置かれ、利用者がじっくりと作品と向き合う仕掛けになっている。

訪れた人の元気やイマジネーションに

もう一つのギャラリー「龍の巣」は、自然光を抑制した空間。渦巻き状の銅線を組み合わせ、生き物などを表現する彫刻家の西島雄志さんによる龍の作品「瑞雲 Zui―un」を鑑賞できる。

甌穴群は四万川の急流が川底の石を回し、長い年月をかけて川底の岩盤にくぼみ(穴)を生じさせたもの。現在は川の水量が多いことから穴が見えにくくなっているが、四万温泉エリアの人気スポットの一つとなっている。

関良則社長は「四万温泉への入り口での自然やアートの体験を通じ、訪れた人が元気をもらったり、イマジネーションを膨らませたりといったことができる場所になるといい」と話している。

不定休。そば店は午前10時半~午後3時。トイレ利用は午前10時~午後5時を予定する。