巨大作品、色彩豊か 障害者支援施設の利用者描く 市役所に展示 茨城・筑西

茨城新聞
2024年5月26日

障害者支援施設の利用者が自由に描いた絵画を一つの作品として展示した「ウェルフェアアート展」が、茨城県筑西市役所1階の憩いの広場で開かれている。色彩に富んだ巨大な壁面アートが登場し、来庁者の注目を集めている。

市障がい福祉課によると、市制施行20周年を記念した事業の一環。市内で障害者支援施設を運営する社会福祉法人「征峯会」(同市上平塚)が作品を展示した。誰もが楽しめる芸術「ウェルフェア(福祉)アート」として、差別や偏見の解消につなげる。

征峯会によると、作品は縦2.7メートル、横6.6メートル。2月にワークショップを行い、二つの障害者支援施設の利用者約20人が絵の具などを使い、動物やハートなどを自由に描いた。さらに、東京都台東区を拠点に福祉デザイナーとして活動する「NODD(ノッド)」が一つの絵にまとめたという。

展示は2026年1月まで。同課の担当者は「いろんな人の絵が集まって、一つの絵になると素晴らしいものができる。それを知ってほしい」と話した。