日帰り温泉施設のクーポンとガイドを一冊に 那須町観光協会が北出恭子さん監修で作成

下野新聞
2024年5月9日

栃木県那須町内の温泉をPRし町を周遊してもらうきっかけにしようと、那須町観光協会は日帰り温泉施設22カ所を中心としたクーポンを本の形にまとめた「湯めぐりと、クー本°」を販売している。

温泉家北出恭子さんが泉質の分析を書いているため、ガイド本の役割も果たす観光客にはうれしい一冊になっている。同協会の林健さん(39)は「温泉もレジャーもある那須は1回訪れるだけではもったいない。年間通して訪れて満喫してほしい」と呼びかけている。

町は湯治場としても有名だが、林さんは観光客と接する中で町に温泉があることを知らない人の存在に気付いたという。「那須には六つもの泉質があり、いろんな楽しみ方ができる。もっと温泉を知ってほしい」との思いから、冊子を作成し計3万部を発行した。

町内の温泉施設やレジャー施設など100施設以上が掲載されている。冊子を提示することで入場料の割引が受けられるほか、タオルがもらえる温泉施設もある。

監修を務めた北出さんは国内外の温泉を訪れ、メディアなどを通して魅力を世界に発信している。冊子に掲載されている温泉に入り、「お肌にやさしい度」や「お肌しっとり度」といった特徴を分かりやすく紹介している。

観光客だけでなく地元の人も利用できる内容になっているため、林さんは「この機に入ったことのない温泉や施設に行ってみてほしい」と提案している。

温泉施設はスタンプラリー形式になっており、スタンプの数により先着、抽選で賞品がもらえる。1冊350円。同協会や掲載されている一部店舗でも販売している。クーポンの有効期限は来年3月末まで。

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