栃木・那須の町営温泉「いこいの家」が当面休業 水質に問題判明で…設備更新が必要に
栃木県那須町は、昨年11月から臨時休館している那須町湯本の町営日帰り入浴施設「那須いこいの家」の営業を当面の間、休止すると発表した。温泉水の水質の問題が判明するなど営業再開には抜本的な設備更新が必要となることから、民間活用の可能性を探るなどして施設存続の是非を検討する。
町によると、同施設は1970年にオープン。木造2階建てで延べ床面積は921平方メートル。客室は11部屋あった。当初は宿泊可能だったが、2022年4月に2階部分を閉鎖し、日帰り入浴施設に転換した。
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料金は町民(別荘所有者を含む)が大人500円、60~69歳が250円、70歳以上と小学生が200円。一般は大人700円、小学生以下500円。
那須御用邸敷地内から湧き出る源泉を使っていることから地元在住の高齢者や温泉愛好家らに人気を集め、22年度の利用者は延べ6836人。ただ、その後は温泉湯量の低下や湯のにごりが深刻化し、昨年12月の温泉水の検査で公衆浴場営業に適さない水質だと判明した。
一方、1995年の建て替えから約30年が経過した施設の修繕費など経費の増大も問題となり、22年度は約1800万円の赤字に。町観光商工課の増子政秀課長は「積み重なった問題の早期改善は困難で町の財政状況を考えると大規模改修は難しい。民間活用の可能性も含めて幅広く存続の道を探りたい」と説明した。
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