池の水ぜんぶ飲む?暴れまわる蛇に歓声 栃木・小山の間々田八幡宮で奇祭「じゃがまいた」

下野新聞
2024年5月6日

国重要無形民俗文化財で栃木県小山市間々田地区の伝統神事「間々田のじゃがまいた」が5日、間々田八幡宮などで行われ、地元住民が巨大な「蛇(じゃ)」を担ぎながら神池内を豪快に練り歩き五穀豊穣や無病息災を願った。

江戸時代から約400年続く奇祭。全長約15メートルにも上る蛇は毎年、七つの自治会ごとに中学生が中心となり、真竹にわらやシダなどを巻いて製作している。

花火の打ち上げを合図に7体が境内に集結。おはらいを受けた後、「じゃーがまいた、じゃがまいた」と担ぎ手が掛け声を上げながら、最大の見せ場の「水飲みの儀」に臨んだ。池に入り蛇頭を大きく上下させ水しぶきを上げると、大勢の来場者から拍手や声援が送られた。

間々田のじゃがまいた保存会の斎藤栄一会長(80)は「主役の子どもたちは減ってきているが、何とか盛り上げて伝統を継承したい」と力を込めた。

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