《茨ぱん(ibapan)》生米食ぱん 麹蔵屋(茨城・ひたちなか市) こうじ由来のうまみ

茨城新聞
2024年5月12日

目印の朱色の看板には「麹(こうじ)ぱん」の文字。店内のパンはイースト菌や添加物を使わず、米こうじの酒種を練り込んで焼き上げる。生地に使う酒種作りに時間を要するため、毎日の営業ができず店頭販売は土曜日のみ。火・木曜日に予約販売する。

名物「生米食ぱん」(1060円、税別)の原材料は、県産コシヒカリ、酒種、きび砂糖、塩のみとシンプル。食感はもっちりぷるぷるで、かめばかむほどこうじ由来のうまみとコメの甘さを感じる。栄養やおいしさを閉じ込めた「冷凍生米食ぱん」(1300円、以下同)も展開中。グルテンフリーやアレルギー対策に関心のある人へ特にお薦めだ。

「うちのは『美味』ではなくて、『微(生物が作る)味』」と店主の松浦真由美さん。母の介護のために作った酒まんじゅうをヒントにパンを作った。生米食ぱん以外には全て国産小麦を使用。「よもぎ金時あんぱん」(380円)に生ヨモギ、「ちくわチーズぱん」(同)にスケソウダラ100%のちくわを使うなど、素材にこだわっている。

店頭以外では、農産物直売所「わくわく広場」のファッションクルーズひたちなか店、水戸エクセルみなみ店、トナリエクレオつくば店で販売中。

ひたちなか市高場1424
営業日は土曜(店頭販売)、火・木曜(予約販売)。営業時間は午前11時~午後6時半
(電)029(285)1236
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