44年の軌跡を閉業前に懐古 赤沢スキー場(群馬・みなかみ町)が感謝祭

上毛新聞
2024年2月23日

今季限りでの営業終了が決まっているみなかみ町営赤沢スキー場(群馬県みなかみ町永井)は18日、同所で「44年間ありがとう赤沢スキー場大感謝祭」を開いた。甘酒やきのこ汁が振る舞われたほか抽選会なども行われ、常連客や地元住民らが長年親しんだスキー場での思い出づくりを楽しんだ。

ロッジ前では餅まきも行われた。集まった親子連れらに向けて、阿部賢一町長ら関係者が「ありがとう」と呼びかけながら餅や菓子をまいた。

赤沢スキー場は1980年に旧新治村営スキー場として開業したが、設備の老朽化や来場者数の減少を背景に閉業が決まった。町観光商工課によると、営業終了は3月10日の予定だが、積雪の状況によっては営業を中断する可能性もある。

阿部町長は「自分も子どももお世話になったスキー場なので寂しい思いがある。44年間のご愛顧と、運営に携わった全ての方に感謝している」と話した。

家族と訪れた寺下聡さん(69)=東京都=は33年間通った常連。「娘はここでスキーを覚えた。閉業と知り寂しい。アットホームで子連れでも来やすいスキー場だった」と名残を惜しんでいた。