生徒考案ラーメン、10日から順次販売 茨城・城里「ホロルの湯」 常北中3人、地元食材で

茨城新聞
2024年1月7日

茨城県城里町開発公社が運営する健康増進施設「ホロルの湯」(同町下古内)の食堂で、地元の町立常北中の生徒たちが考案した麺メニューが登場する。地元の食材を使ったラーメン3品。10日から1品ずつ、ほぼ月替わりで順次販売される。

メニューの開発は、ホロルの湯が同校の協力を得て2021年度から実施している取り組み。1、2年生が夏休みの家庭科の課題としてメニューを考案する。テーマは「城里特産品を用いた麺類」。今回は10点の応募があり、料理長や支配人らが審査。2023年11月の2回の試食会を経て、メニューとして採用された。

選ばれたのは、同校2年、熊田瑠璃那(るりな)さん(14)の「チャーメン」、同2年、玉川乃彪(のあ)さん(14)の「白みそ担々麺」、同1年、原田隼也(しゅんや)さん(13)の「J中系ラーメン」。

チャーメンはあっさりとした塩味スープに、ほうじ茶(城里産古内茶)の香りがほんのり漂う。白みそ担々麺はキノコ(城里産)と肉みその程よい辛さ、まろやかでコクのあるみそスープが持ち味。J中系ラーメンは濃厚なとんこつスープに豚バラチャーシューをトッピングし、背脂とニンニク(城里産)がきいたこってり系。

熊田さんは「お茶の香りを楽しんでほしい」、玉川さんは「好みでからみを調整でき、大人でも子どもでも食べやすい」、原田さんは「おいしくできた。笑顔で食べてもらえれば」とアピール。3人とも自らのメニューが商品化されることに、「うれしいです」と口をそろえた。

同公社の住谷亮事務局長(50)は「人気の企画で、地元の中学生が考えたメニューということで話題づくりにもつながっている。中学生にとっても、地域おこしに参加でき、地元の経済に貢献できる良い機会」と話す。

チャーメン(10日~)、白みそ担々麺(2月6日~)、J中系ラーメン(3月9日~)の順に販売される。価格は一律900円。原材料費や水道、光熱費の高騰で、22年に比べ200円、23年より100円高くなるという。