遊水地誘客ルート開拓へ JR駅から2次交通整備

下野新聞
2017年3月7日

 【小山】渡良瀬遊水地への誘客を図ろうと、市はJR宇都宮線を利用して訪れる観光客向けの新たなルート開拓を始めている。春の風物詩「ヨシ焼き」が行われる18日にはJR間々田駅からシャトルバスを運行するほか、県外からの来訪者向けにシェアサイクルを利用した見学ツアーを開催。市渡良瀬遊水地ラムサール推進課は「遊水地へ訪れる交通手段は自家用車が多いが、2次交通を整備し利便性を高めることで観光客増につなげたい」としている。

 市は2015年に策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」で遊水地の観光地化による交流人口の増大を図っており、その一環として遊水地までの交通手段の整備を進めている。

 JR小山駅と間々田駅に、国の地方創生加速化交付金を活用して電動アシスト自転車を計20台配備。野木町と連携し、シェアサイクルとして4月から運用開始する。女性対象の電動アシスト自転車の体験教室の開催も予定しており、サイクリング観光の魅力を発信する。

 また昨年10月からはデマンドバスを運行。ワゴン車(定員9人)とセダン(同5人)の2種類で、同駅と道の駅思川に待機し、予約時間に応じて遊水地に向かうことができる。

 これらの交通手段のPRを兼ねて、ヨシ焼き開催日の18日、市は県外在住の人が対象のシェアサイクルを活用した見学ツアーを開催。デマンドバスと同様の車両を使用した無料シャトルバスを運行する。

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