田んぼに個人の趣味で作ったイルミネーションがすごすぎる 栃木・佐野にLED9万球の超大作
栃木県佐野市長谷場町、建設業小松原徹也さん(52)方で壮大なイルミネーションが飾られ、きらびやかな光景を演出している。県道作原田沼線を北進すると現れる、ひときわ目を引く色鮮やかな景色。約9万球の発光ダイオード(LED)を、約1200平方メートルの田んぼにくまなく使用している。夜は闇と静寂が深くなり、市中心部から離れた地域で見られる光の景色は「冬の風物詩」として地域住民の間で話題になっている。
20代のころからイルミネーションを見るのが好きだったという小松原さん。当初は自宅に小規模な電飾を取り付けていたが、3年前にイルミネーションが有名な「なばなの里」(三重県桑名市)の富士山のオブジェに感銘を受け、同様のオブジェを制作。以降、毎年規模を大きくしながら、飾り付けを行っている。
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飾られているオブジェのほとんどは小松原さんの手作り。仕事帰りや休日を利用して一年中制作を進めている。
デザインは図面などに書き起こさず、実際に飾り付けながらイメージしているという。制作から設置まで基本的に1人で作業を行っており「昔からものづくりが好きだったので、大変と言うよりは楽しんでやってる」と語る。
今年のテーマは「シーサイド長谷場」。海をイメージした青い光の上に、今年一番の自信作という全長約7メートルのクジラをはじめ、イルカやフラミンゴなど水辺の生き物のオブジェを新たに設置した。
昨年も飾られた白鳥やハートのオブジェ、高さ約7メートルのツリーのほか、一定時間で色が変わる球体のオブジェも景色に彩りを添える。「子どもたちにも喜んでもらいたい」と手作りの光る木製ブランコも設置している。
すでに来年の飾りに向けた準備も進めており「今後はもっとグレードアップさせていきたい。子どもや若者にもたくさん来てもらい、少しでもこの地域を活気づけることができれば」と笑った。
2月末まで実施予定。太陽光電池式のため、日中晴れた日に来るのを勧める。日没~午後10時ごろが見頃。