駅の隣に交流カフェ 群馬・渋川市に13日オープン スーパー跡地を活用
JR上越線敷島駅(群馬県渋川市赤城町敷島)周辺の活性化に取り組むNPO法人マチイロが13日、駅に隣接するスーパー跡地にコミュニティーカフェ「駅のえんがわ」を開く。カフェや地場産品の販売から始め、利用者の要望を聞きながら充実させる。住民らが気軽に立ち寄って言葉を交わせる、街づくりの入り口を目指す。
駅の北隣で閉店してそのままだった「スーパー田子」の建物を借り受けた。8月末からメンバーが大がかりな改修に入り、今月7日に看板を架け替えた。通りがかった住民が興味を示し、「何ができるの?」と話しかけていた。
近所付き合いのような感覚で足を運べる場所として、施設名は「縁側」から採った。訪れた人たちが何げない会話に花を咲かせ、そこから活性化のヒントを見つけていきたいという。
施設内は15席ほどのカフェ、地元事業者の加工品や雑貨を置く販売スペース、幅広く使えるレンタルスペースを設ける。先月末の内覧会では、映画上映や落語会の開催といった企画のアイデアが寄せられた。荒井良明代表理事(44)は「このエリアに足りないものを充足させ、周辺の活性化につなげたい」と話す。
施設はNPOの活動拠点としても使う。移住定住や起業のノウハウを持ったメンバーがそろうことから、新たなビジネスの立ち上げや誘致に積極的に関わっていく。
プレオープン期間の年内は、13~15、21~23日の午前11時~午後5時に営業。日替わりの弁当とパンも販売する。来年1~3月は月の半分程度、4月以降は連日と徐々に営業日を拡大させる。情報はインスタグラムで発信している。