版画の表現、技法に着目し紹介 24日まで富岡市立美術博物館 群馬・富岡市

上毛新聞
2023年12月8日

「版画の技法―凸版からモノタイプまで」をテーマにした群馬県の富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館の収蔵品展が24日まで、同館で開かれている。版画の技法に着目しながら養蚕関連の錦絵や、同市出身で日本にシュールレアリスム(超現実主義)を持ち込んだ画家、福沢一郎の作品を紹介している。

市内に世界文化遺産の富岡製糸場があることから養蚕にちなんだ一寿斎芳員の「かいこ養草」や、国貞(二代)の「養蚕仕立ノ図」など江戸時代後期から明治時代の錦絵を展示。作品に用いられているぼかしや布目摺(ず)り、空摺りの技法をパネルで解説している。