ぐんま絹遺産 追加へ 推進委が登録答申
上毛新聞
2017年2月17日
河合家住宅(主屋)
富岡製糸場土台石採掘場跡
肖像画「永井いと像」
ぐんま絹遺産推進委員会(高木賢委員長)は14日、県庁昭和庁舎で第7回委員会を開き、県が登録を進める「ぐんま絹遺産」の新規候補3件を審議した。いずれも登録と答申し、近く県が正式決定する。
3件は①大型養蚕農家建築「河合家住宅(主屋)」(みなかみ町)②「富岡製糸場土台石採掘場跡」(甘楽町)③蚕の飼育法、いぶし飼いを考案した永井紺周郎の妻の肖像画「永井いと像」(片品村)。
「永井いと像」は亡き夫の遺志を継いで養蚕について講義する姿が描かれている。いとが設立した同村の「永井流養蚕伝習所実習棟」もぐんま絹遺産に登録され、日本遺産「かかあ天下―ぐんまの絹物語―」の構成文化財となっている。
「河合家住宅(主屋)」に併設する「旧大庄屋役宅書院」は県指定重要文化財。「土台石採掘場跡」は甘楽町小幡の連石山の一部で、富岡製糸場の土台となる石を切り出した跡が残っている。
県内に点在する絹関連文化財の価値を見直し、ネットワーク化して保存活用しようと、県は市町村に推薦された物件をぐんま絹遺産に登録している。これまでに計94件登録された。
【写真】「河合家住宅(主屋)」(中央、みなかみ町教委提供)
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