洋食の「ビストロ欅」が中心街にオープン 半世紀愛された「いーぐる」跡に 群馬・前橋市

上毛新聞
2023年10月20日

群馬県前橋市の中心街に洋食店「ビストロ欅(けやき)」がオープンした。市民から50年以上愛され、この夏閉店した「いーぐる」の建物を改装。ランチタイムは、産地にこだわった本格的な洋食を手ごろな価格で提供し、夜は肉・魚料理とワインを楽しめる社交場になる。

店は本町2丁目の五差路近くにあり、テーブル席が20ほど。家庭的な雰囲気だったいーぐると比べると、シックな内外装に一新した。店名は、前橋を象徴するケヤキ並木から名付けた。

オーナーの河村悠史さん(50)は、飲食店などを手掛ける建築会社を前橋市で経営。数年前、知人の紹介でいーぐるの経営者と親しくなったが、今年8月末で店が閉まると聞き、同じ場所で飲食店を開くことを決めた。

シェフはイタリア料理店や洋食店で腕を振るってきた萩原達也さん(43)。食材は鮮度と産地にこだわり、野菜は生産と直売を手がける「がってん野菜」(同市大友町)、米は老舗の平野屋米穀店(同市千代田町)から仕入れる。

10月6日のオープンから、近くのオフィスで働く人たちが訪れて盛況だ。ランチタイムは1000円前後から、パスタやハンバーグなどを提供する。牛すじを1週間以上煮込んで作るハヤシライス(1200円)は売り切れになる日も多い。同市富士見町の石田製麺工場から仕入れる生パスタも人気だ。

ディナーは肉や魚料理とお酒を楽しめる。岩塩とハーブをまとわせ、油でじっくり低温調理した鴨のコンフィ(3850円)や、上州牛を赤ワインにでとろとろに煮込んだフランス料理ブッフ・ブルギニョン(3520円)がお薦め。料理のテークアウトや貸し切りもランチ、ディナー問わず受け付ける。

「いーぐるの魂を受け継ぎ、皆さんに愛されるお店にしたい」と河村さん。萩原さんも「イベントにも積極的に参加して、地域密着のお店にしていきたい」と意気込んでいる。

ビストロ欅
前橋市本町2-11-8
営業時間 11時半~14時半、17時~22時半(金土曜は23時半まで)
日曜定休
電話 070-1240-2118

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