極細の焼きそばと大盛りの氷 部活や外回りの帰りに 清水屋本店(群馬・太田市)《炎天のオアシス》
群馬の伊勢崎、桐生、館林は全国的な暑さで知られる。三つの街に囲まれた太田はどうか。「アメダスがないから名前は出てこないけど、太田も十分暑いですよ」。老舗の焼きそば店を経営する清水宏さん(67)は鉄板の前でへらを忙しく動かしていた。
創業57年目。当初は「呑龍さま」の愛称で知られる大光院の門前通りに店を構え、3カ所目の今の場所で30年以上になる。先代の彰さんのアイデアで「甘い、しょっぱい、冷たい」を売りにする。「甘い」はたい焼き、「しょっぱい」は焼きそば、「冷たい」はかき氷を指す。
ご当地名物の「太田焼きそば」は麺の太さや味付けの条件がない。清水屋は極細の麺が特徴で、具はキャベツだけとシンプルだ。太麺の岩崎屋(太田市寺井町)や峯岸大和屋(同市西本町)とは一線を画し、人気が定着している。特盛り600円、大盛り500円、中盛り450円、小盛り350円。
かき氷は「イチゴ」「メロン」「ブドウ」などが大460円、小360円。「小でも十分食べ応えがありますよ」と清水さん。和風かき氷は「宇治あずきミルク」「黒みつあずきミルク」(大810円、小660円)など。たい焼きは1個200円。部活帰りの中学生、高校生や外回りの会社員が一息つく場所になっている。
■清水屋本店
群馬県太田市八幡町41-10
営業時間 午前10時~売り切れ次第終了
火曜定休
電話 0276-26-1209