「温泉マーク」と「峠の釜めし」をラッピングタクシーでＰＲ　群馬・安中市

群馬県安中市磯部地区の磯部温泉発祥とされる「温泉マーク」と、同市横川地区の名物「峠の釜めし」にちなんだラッピングタクシー2台が24日、同市のJR磯部、横川両駅でお披露目された。地元の観光関係者ら約10人が集まり、完成を祝うとともに、市内を巡回する広告媒体としての経済効果に期待した。

2台のラッピングタクシーは観光振興を目的に、温泉マークと峠の釜めしをそれぞれ前後左右のドアとトランクにあしらった。安中の観光PRに一役買おうと、同市内に営業所を持つタクシーの高崎駅構内自動車（高崎市）が協力した。

視察した岩井均市長は「ラッピングを見ると、会話が弾み、地域に親しみが湧く機会になる」と歓迎した。タクシーの運行を始めた同自動車の今井正和専務は「反応が良く、車と一緒に写真を撮る人もいる」と話し、“動くフォトスポット”としての関心も高まりそうだ。

東武トップツアーズ（東京都）の協定運輸観光施設連盟と協定旅館ホテル連盟が助成する「強者（ツアモン）事業」の一環として実現した。企画提案した磯部ガーデンの桜井太作社長は「おもてなしの一つとして、2次交通でご当地のものを生かしてPRしたい」と決意を新たにしていた。