妙義山の魅力発信 来月、山の日にビジターセンターがオープン 群馬・富岡市

上毛新聞
2023年7月28日

国指定名勝で登山客の人気が高い妙義山の情報や魅力を発信する群馬県の富岡市妙義ビジターセンターについて、市は24日、8月11日の「山の日」に合わせてオープンすると発表した。国の名勝に指定されてから今年で100周年となるのに合わせ、旧市妙義ふるさと美術館を改修していた。妙義山の情報を中心に地域の歴史や自然、観光などを発信する。入館は無料。

目玉はプロジェクションマッピング(PM)を使用する妙義山一帯の立体模型と、関連情報を流す大型モニターだ。模型は縮尺約2200分の1で4メートル四方。PMは基本情報に加え地形の成立経緯や地域の歴史、登山道などを来場者が選択でき、モニターも連動して動画内容などが切り替わる。

施設入り口には別に大型モニターを設置し、妙義山周辺の観光名所をPRする動画を流す。また、妙義山登山の仮想現実(VR)動画を楽しめる専用ゴーグルも貸し出す。駐車場は団体客のバス用から普通車中心に再整備し、駐車数を約60台と倍増させた。公衆無線LANサービスも完備した。総事業費は約1億7600万円。

市によると、妙義山周辺の年間観光客数はコロナ禍前で推計約80万人。登山客や妙義神社の参拝客などでにぎわい、登山情報の需要は高い。同センターは地元山岳会や登山客と連携し、落石やクマ出没などの情報集積とリアルタイム発信の拠点を目指す。1994年開館の同美術館は、妙義山の絵画展示など美術館機能を一部残す。

11日は記念式典を開き、新たに整備した芝生広場で飲食や物販の並ぶオープニングマルシェも開催する。

 

詳細はこちら