司書お薦め210冊紹介 茨城・日立市4図書館 子ども向け、冊子作成

茨城新聞
2023年6月26日

子どもたちが本を選ぶ時の参考にしてもらおうと、茨城県日立市の市立図書館全4館は、お薦めの本をリストにした冊子を作成した。幼児から中学生向けまで、司書が選んだ210冊を粗筋とともに紹介。4月から各図書館で配布し、児童生徒の読書活動を後押しする。

冊子は「図書館がすすめるこどもの本」で、2年に1度作成している。A5判33ページで9千部発行。2021年度に配布したリストをベースにして、記念と多賀、十王、南部の4館の司書が本を選び、読み比べて意見交換しながら、掲載する本を決めた。

本を選ぶ時の目安として、幼児、小学校の低・中・高学年、中学生向けと、年齢別に紹介。分類は文学や社会科学、生物、歴史など幅広く、長年読み継がれてきた本から最近の本までそろえた。

冊子は市内の小中学校や幼稚園、保育園などに送った。学校の図書室に置かれるなどして活用されている。市立図書館4館では無料で配布している。

冊子作成の取りまとめを担当した多賀図書館は「子どもたちに自分の好きな本を見つけてもらい、興味を広げてほしい。大人でも面白い本があるので、冊子を見てもらいたい」としている。