栃木・宇都宮-芳賀のLRT8月26日開業 運賃150~400円、7月にダイヤ公表へ
下野新聞
2023年6月3日
宇都宮市と芳賀町が整備を進める次世代型路面電車(LRT)について、両市町などは2日、8月26日に開業すると正式に発表した。昨年11月の試運転中に脱線事故が発生したが、対策工事で全線における走行安全性を確認した。来週、運輸開始認可などを申請し、具体的な運行ダイヤは7月をめどに公表する。
全線新設のLRT事業は全国で初めて。2度の開業延期など曲折を経て、新たな交通手段がいよいよ走り出す。
両市町と運行会社「宇都宮ライトレール」の3者が同日、合同記者会見をJR宇都宮駅東口の交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」で開き、開業日程などを発表した。
開業日は夏休み中で多くの人に楽しんでもらおうと土曜に設定した。開業式や発車式などを予定。今後、記念イベントを展開し、開業に向けた機運醸成を図る。
開業後一定期間は運賃収受に時間を要するとみて、全区間運行の所要時間を40分台後半と見込む。運行はピーク時に約8分間隔、オフピーク時は約12分間隔。運賃は150~400円。定期割引は通勤は約4割、通学は約5割。
路線は同駅東口から芳賀町下高根沢の芳賀・高根沢工業団地までの14.6キロ。両市町が施設を整備し、宇都宮ライトレールが運行する。18年6月に着工。総事業費684億円。