江戸の味生かした「みそまんじゅう」 栃木市
下野新聞
2016年12月30日
【栃木】「小江戸とちぎ」にちなみ、製あん業「トチアン」(城内町)はこのほど、江戸時代の庶民に親しまれていたとされる茶褐色で甘口のみそを生かした「みそまんじゅう」を開発した。
8月から試作を開始。市の新しいグルメ「とちぎ江戸料理」の参加店舗で、江戸末期からみそ造りを続ける「油伝味噌(みそ)」(嘉右衛門(かうえもん)町)が製造したみそを使い、材料や調理方法などを試行錯誤して10月に完成した。
油伝味噌の小池英夫(こいけひでお)店主(62)によると、甘口のみそは徳川家康(とくがわいえやす)が江戸に幕府を開いたのをきっかけに根付いた食文化。西から流入してきた人が故郷の味を求め、江戸の商人が他地域で食べられているみその味や色を取り入れて製造した。
みそまんじゅうは直径約6・5センチ。甘口のみそや白みそなどを混ぜた生地で、こんにゃくなどが入った甘じょっぱいこしあんを包んでいる。トチアンが今月、城内町2丁目に開設したアンテナショップ「江戸苺(いちご)」で販売している。税込み168円。
トチアンの石川孝一(いしかわこういち)社長(69)は「栃木の銘菓にしていきたい」と意気込んでいる。
(問)江戸苺0282・21・8023。
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